ぶっちー、

おはようございます。
最近は毎日天気が悪かったけど、今朝は久しぶりに晴れたねえ(青葉区は晴れてます。磯子区?はどうですか?)。
朝から洗濯してベランダに服干して、「ちゃんと生活してる俺」に酔いしれながら今、アイスコーヒー飲んでます。

「DIY精神と創作者マインドについて」

本日のお題は、こちらです。

最近(コロナ感染拡大以降)、家で過ごす時間が長くなったという人が多いと思うんだけど、「暇だなあ」「やることないなあ」「退屈だなあ」って思ってる人、結構多いと思うんだよね。
俺も、本や漫画読んだり音楽聴いたりしてるけど、ずっと同じことしてても飽きるし「さて、何しようかなあ」って思うときある。
少し前は、「カックロ」っていう数独の兄弟みたいなパズルにハマって(数字のクロスワードパズルみたいなもの)、狂ったようにそれをやってた。
それにも飽きて、そろそろ違う何かをやりたいなあ、何しようかなあ、とぼんやり思ってるときにふと、久しぶりに交換ブログ書こうかな、って思って、ここ数日また狂ったようにブログを書いている(今ココ)わけだけど、そのうちこれも飽きるかもしれない。
でも、こうして自由に文章を書く行為は「創作活動」だから、たとえば本や漫画読んだり音楽聴いたりパズル解いたりするのとは根本的に質が違うと思うんだよね。
誰かが作ったものを受動的に享受して楽しむのではなく、自分で能動的に何かを作って楽しむという行為。

たとえば先述した「カックロ」というパズル本なんだけど、その本に掲載されている問題は全て、パズル雑誌の読者(愛好家)たちが自作して投稿した作品なのよ。

雑誌の投稿欄らしく、各問題にそれを作った人のペンネームと自己紹介、それから作品に対するコメントが載ってるの。
「前々からやりたかったコンセプトを、非常に明確に表現できた一作」とか、かなりアーティスティックなコメントもある。笑
まるでミュージシャンが新作について語るみたいな感じで、ペンネーム「カックロ歴20年さん」とかが自作パズルについて語ってるわけ。
「これ作ってる人ってどんな人なんだろう?まあオタクなんだろうな。いや、意外と暇を持て余してる専業主婦とか?」とか想像する。
俺はオンラインゲームとか一切やらないけど、こういう昔ながらのアナログなパズルとか結構好きなんだよね。
それは多分、作り手とプレイヤーの境目が曖昧というか、パズルを解くだけでなく作る楽しみもあるからだと思う(誰もにチャンスが開かれている感じがする)。
ゲーム会社が作ったゲームをただユーザーとしてプレイする、だけじゃなく、自分がクリエイターになって楽しむこともできる。
ある種のDIY精神というか、ものづくり精神とも言えるのかもしれない。

話は変わるけど、少し前に母方のおじいちゃんが亡くなったのね。
今振り返ると、彼はすごくクリエイティブな人だったと思うんだ。

工学部の先生だったんだけど、職業柄か、何でも自分で作らないと気が済まない人だった。
とにかく機械が好きで、車の改造とかはもちろん、70歳を過ぎてからパソコンを自作するような人だった。
俺が小学生の頃、ミニ四駆のサーキットがおじいちゃん家にあって(多分俺がおねだりして買ってもらったんだと思う)、俺は近所の区民センターかどこかで開かれるレース大会に出場するため(結構ハマってたのね)、マシンのボディを肉抜きして小学生なりに必死の改造をしていたんだけど、それを見ていたおじいちゃんが「そんなんじゃダメだ!貸せ!」と言って、自分の手で俺のマシンを改造し始めた。
物理の専門家がガチで作ったマシン、レースの結果はどうだったかというと、スピードが速すぎてコーナーが曲がり切れずコースアウト失格。
まあ、俺は泣いたよね。
レースの帰りにお菓子かアイスクリームでも買ってもらったんじゃないかな。
とにかくそんな感じで、工作大好きかつ妥協を一切知らない、そして死ぬほど頑固な人だった。
母親が建築の勉強してる頃も、よく「何でそんなこともわからないんだ!」って隣でブチ切れてて(大学の先生だからね、教えたがりなんだ)、まあ毎回喧嘩になってた。
工作だけじゃなく、趣味で油絵も描いてて、やはり区民センターとかでたまにやってる展示会とかに出展してたりもした。

おじいちゃんに限らず、昔の人(って雑な括りで申し訳ないけど)って今みたいに世の中が既製品(商品)で溢れてなかったから、半ば仕方なく自分で色々なものを作っていた結果、自然とDIY精神が培われたのかもなあ、って思う。

義理のお父さんも、自分で木材を揃えて家具とか作っちゃうような人で、料理もすごくするし、そこらの「職業クリエイター」よりよっぽどクリエイティブだと思う。
俺なんか、この前港北のイケア(初めて行った)で買ったテーブルや椅子をマニュアル通りに組み立てただけで「作った!」感を覚えたからね。

現代人は資本主義的な「消費者マインド」が骨の髄まで染み付いているから、そこから脱却して「創作者マインド」を養うのはなかなか至難の技なんじゃないだろうか(企業の広告やウェブサイトを作ったり、ゆるキャラを考えたりするのがクリエイティブと思ってる人多いけど、甚だ疑問)。
いや、別に脱却する必要はないのかもしれないけど、半ば動物的に「消費」と「労働」をするだけの(大半の日本人が送っている)人生はまっぴらごめん、と俺は思うのです。

そんなことを考えたり考えなかったりする、サンデーモーニング。

2020. 7.12
ハル