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ぶっちー、

度々こんにちは。
本ブログ史上初、前代未聞の4連投、および3日連続の投稿、失礼します。
写真は先日、長崎の大村湾で撮った夕陽です(本文の内容には全く関係ありません)。

「料理とクリエイティビティについて」

本日のお題は、こちらです。

最近、ほぼ毎日料理してます。
大したものは作らないけど、パスタとか麻婆豆腐とかカレーとか、今ひとり暮らしなのをいいことに、自分が好きなものを作ってます。
数年前は週7日外食生活をしていたことを考えると、だいぶ健康的な暮らしをしていると思います。
でも、別に健康のために自炊をしてるわけじゃないんだよね。
料理って、最初は面倒臭いけどやり始めると結構楽しいし、自分が食べたいものを食べたい分だけ作れるからいい。
もともと大学時代もそこそこ自炊してたし、嫌いじゃないんだよね、料理。

で、料理ってクリエイティブだよな、と最近改めて思うのです。

初めて作る新しい料理に挑戦する場合、まず最初はクックパッドとかでレシピを調べて、なるべくそれを再現できるように作ってみる。
俺が下手にアレンジするよりも(クックパッドでそれなりに高評価を得ている人に)言われた通りに作る方が、美味しい食事にありつける可能性が高いからね。
オリジナリティは模倣から生まれる、と誰が言ったか知らないけど、あのビートルズも最初はコピーバンド、つまり「パクリ」だった。
で、上手く作れたら、次に作るときはちょっとだけ自分流のアレンジを加えてみる。
「俺には少し辛さが足りなかったから、豆板醤を足してみよう」みたいな。
で、味見をして美味かったらOK、イマイチだったら違う方法を試す。
ビジネスの基本、トライ&エラー、PDCAサイクルですね。
で、慣れてきたら、調味料のバランスを調整するだけでなく「茄子とアボカドを入れてみたらどうかな」とか、よりドラスティックな施策を考える。
商品の価格をちょっといじるくらいじゃ埒が明かないから、あの会社買収しちゃおうぜ、みたいな。
ビジネスの話に例えがちなのは、一応、真面目に働いている証だとご理解ください。

今のは「家で料理するフェーズ」での話だけど、それ以前に「冷蔵庫の中身を把握する」必要があり、さらには「スーパーで食材を調達する(仕入れ)」必要もある。

よく、主婦は「冷蔵庫の残りものを使っておかずを作るのが上手い」と言うけど、これって「限られたリソースから最大限の効用を生み出す能力」だよね。
経営者が限られた人、モノ、金、情報を駆使して最大限の利益を生み出そうとするのと、本質的に同じだと思うんだ。
だから俺は前々から「料理上手は経営上手」とよく言っていて(サブにこの理論を語って「なるほど、はるくん、鋭いね!」と言わせて満足した過去がある)、毎日台所に立っている主婦は経営者に向いてると思う。
弊社の社長も料理好きで、たまにオフィスで手料理を振舞ったりとかもしてるし。
俺なんかは急に「カルボナーラが食べたい!」と思っては、スーパーに走ってパスタ、ベーコン、卵、チーズを一式買い揃えるようなタチだから、まだまだだね。
「ありもので上手くやりくりする」というのも最近は少しできるようになってきたけど、修行中です。

あと、料理って基本、マルチタスクじゃない?
たとえばカルボナーラだったら、パスタ茹でながらベーコン炒めて、その合間にソースも作るみたいな。
AをやってからBをやって、BがやってからCをやる、ではなく、AとBとCを同時並行で交互に進める。
「A→B→C→完成」ではなく「A→B→C→A→C→B→C→A→B→A&B→C→B&C→C→A→完成」みたいになる。
それも一本の線上で全ての物事が進んでいるのではなく、複数の平行線がパラレルワールド的に存在して、それぞれの線で常にイベントが進行している(カルボナーラ理論)。
イメージは、ビートマニアとかダンスダンスレボリューションのタイムラインが流れていくみたいな感じ(って、わかる?)。

で、このパラレルワールド的世界において複数の仕事を同時並行でこなすマルチタスキング能力というのは、昨今のビジネスシーンにおいても必要不可欠なものだと思うんだよね。

俺は今、複数のクライアントと複数のプロジェクトを同時並行で進めていて、社内的な仕事や事務作業もやっている。
それぞれに大きな締切(最終的なゴール)と、そこに至る過程にいくつかある小さなマイルストーンの締切が細かく設定されていて、全体のバランスを見ながら次に何をやるか、その次に何をやるか、考えていかなきゃいけない。
やること自体は「メールを書く」とか「資料を作る」とか至って普通なんだけど、それらをどういう順序(配列)でやるか、というところにセンスが出るんだと思う。
カルボナーラの話でいうと、ベーコンとか玉ねぎを切ったりする前に鍋に水入れて火にかけておけばいいのに、なぜかまず最初にベーコンを切り始めて、切り終わってから鍋に水入れて火にかけるようなセンスのない人がいる(かつての俺)。
今はもう慣れてるから、まず鍋に水入れて火にかけて、熱してる間にベーコンとか玉ねぎ切ってフライパンで炒め始めて、沸騰したらパスタ入れて、パスタ茹でてる間にベーコンとか玉ねぎを引き続き炒めつつ、あと2〜3分で茹で上がりそうなタイミングでフライパンの火を止めて、隙を見て卵2つ溶いて塩や胡椒や粉チーズも入れて混ぜて(生クリームは入れない派)、パスタが茹で上がったらフライパンに移してちょうど良い余熱具合を見計らってさっき作ったソースを入れて、卵がいい感じになったところでお皿に移す、という感じで我ながらなかなか手際良く作れるようになったのよすごいでしょねえすごいでしょ?

マルチタスキング能力の話ね。

これは高城剛が言ってて「なるほど」と思ったんだけど、コンピュータって基本マルチタスクだから(iPhoneで複数のアプリを同時に起動してたり)、コンピュータの時代は仕事もマルチタスクで行うのが一番自然だと。
副業や兼業、家事や子育ての合間にちょこちょこ働くみたいなスタイルが、実は今の時代に一番合ってるんだと。
料理を全くしないおじさんとかは多分、マルチタスキングの感覚が(身体感覚として)ないから、ひとつの会社でひとつの仕事をガーッとやる、みたいな方法しか知らないんじゃないかな。
その点、料理好きの女社長はマルチタスク時代の働き方みたいなものを心得ているような気がする。

「料理とクリエイティビティ」というより「料理とビジネス」の話になっちゃったね。

もう少しクリエイティビティ寄り(?)の話をすると、奥さんも結構、料理好きなのよ。
料理好きだし、とても上手だと思う(本人が読んでるかもしれないからこう書いとくわ、じゃなくて本当に上手なのよ)。
たまに珍しく家にお客さん(七海とか、うちの両親とか)が来るときは、結構凝った料理を前日とか前々日から仕込んで、綺麗に盛り付けて出す。
普段はもっとカジュアルに、パスタとかハンバーグとか肉じゃがとか(他にも色々)作るけど、それも美味しい。
冷蔵庫の中を見て、俺が「あれがない、これがない、この世の終わりだ」って言ってる横で彼女がささっとありもので美味しそうなものを作るのを見てると、少々大袈裟だけど魔法のよう。
本人は「私、クリエイティブなこととか苦手」とか言いそうだけど、いやいや、あんためっちゃクリエイティブやん、って思う。

で、あんまりプライベートなこと書くと後で怒られるかもしれないけど、彼女はいつからか「お皿」というか「食器」にも凝っていて、やたらと洒落た食器をよく買ってくるんですね。
女の人にしては持ち物が少ない方だと思うし、無駄な買い物とかもしない方だと思うけど、食器はやたら買ってくる。
好きな(食器)作家さんの個展に行ったり、お目当のお皿がネットで販売開始されるタイミングをスマホ片手に待ち構えていたりする。
そのネット販売される人気(食器)作家さんの作品は、販売開始からものの数分で売り切れるらしくて、驚き。
世の中には(身近なところでも)俺の知らない世界がまだまだあるんだなあ、と思ったね。

で、ここまで書いてもしかしたらピンと来たかもしれないけど、今の話は前々回に書いた「メディアはメッセージである」という話にも通ずるのではないか、と思って。

俺は文章を書く人間として、コンテンツ(料理)だけでなくメディア媒体(お皿)が持つメッセージ性も意識している。
同様に、奥さんは自分が作る料理だけでなく、それを乗せるお皿に並々ならぬこだわりを持っている。
俺が「この話はツイッターではなくブログに書きたい」とか思うように、彼女は「このおかずはこのお皿ではなくあのお皿に乗せたい」とか思っている。
乗るべきお皿に乗るべき料理が乗って、初めて彼女の料理は完成するわけだ。

いわば、総合芸術。

料理だけでもダメだし、お皿だけでもダメ。
両者が良い感じに揃って初めて、作品として完成する。
同様に、文章もそれに相応しい媒体とセットになって初めて、形となる。
あるいは、俺の文章とぶっちーの文章が揃って初めて、交換ブログになる。

と、思わぬ形で綺麗にまとまったの(か?)で、今回はこの辺で。
次回のお題は、未定です(ぶっちーのお返事が先か、俺が書くのが先か、よーいどん)。

2020.07.10
ハル